【完】それでも、あたしは君が好き。
「………おはよ」
ベッドから体を起こして
そうつぶやいた。
なんだろ……
なんか、気分がスッキリしているように感じる。
陸と別れて悲しかった。
でも、後悔はない。
だから、なのかな。
といろいろ考えながら
ジャージに着替えた。
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい!って、
お姉ちゃんはい!朝ごはん!」
彩音は玄関まで走ってきて、
おにぎりを二つと、お昼のお弁当を渡してくれた。
「ありがとう!
行ってきます!」
あたしは受け取ったものをカバンにしまって、
玄関を出た。