【完】それでも、あたしは君が好き。




あたしは二人と同じ道を歩くのが
なぜか嫌で
少し遠回りになるけど
細い路地を歩くことにした。



比呂達はあたしの真後ろにいたから…
路地に入っちゃったのは
ちょっとあからさま過ぎたかな……



なんて思いながらも
細い路地を歩き進めていった。



「ホントに細いよねこの路地」



なんて言うつぶやきも
誰もいない路地でなら
少し響いてしまう。



ちょっと心細くなりながらも
なんとか学校に辿り着いた。



案の定教室に向かえば、
もう、とっくに、比呂は学校にいた。



「愛結!おはよー
あ、お団子してる!かわいいな~このやろ~」



莉生ちゃんはあたしの頭の上に
乗っかっているお団子を
ポフポフしながらそういう。





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