【完】それでも、あたしは君が好き。
「……え」
莉生ちゃんの顔が真っ赤になるのがわかった。
やっぱり
莉生ちゃん拓斗くんのこと………
「だったら可愛くしようっ!
いつもサバサバしてる莉生ちゃんだけど、
今日は一味違うっての見せちゃおっ!」
あたしは自分の席に莉生ちゃんを
座らせてあたしと同じお団子を作った。
「かーんせーい!」
「あ、ありがと……」
いつもの莉生ちゃんの表情ではなく、
『恋する乙女』って感じで、
とてもかわいかった。
「みんなはよ~今日体育祭頑張るぜ~!!」
そんな時教室に入ってきた拓斗くんが、
そう言いながら教卓に立った。