【完】それでも、あたしは君が好き。
「…お、お世辞とかいいよ
愛結、いこ!」
「え!莉生ちゃん!?
あ、あたし、と、トイレ!
待ってて!!」
せっかくいい感じなのに!
拓斗くんをひとりで放っておけないよ!!
ここは莉生ちゃんと二人にする必要がある!
あたしはそそくさとトイレへ向かった。
「……莉生ちゃんどうして素直じゃないんだろ…」
………ってあたしもか………
なんでか、人の事なら分かるのに
自分のことになると
見えなくなる。
変だな。