【完】それでも、あたしは君が好き。
あたしは一番初めにある
借り物競争出場のため入場門へ並ぶ。
遠くから莉生ちゃんと拓斗くんが応援して、
手を振ってくれる様子が見えた。
そして………
比呂の姿もその近くにあり
あたしに手を振ってくれていた。
あたし………これで1位になったら……
比呂に告う。
ずっと好きだったと。
叶わなくたっていい。
それでもいいから言いたい。
だから1位取らなきゃ。
あたしはそう心に誓って、
借り物競争に出た。