【完】それでも、あたしは君が好き。
「二つの大きな壁ってのは、
木崎に辿り着くまでの道にある。
一つ目は『彼女が居る』っていう壁。
二つ目は『幼なじみ』っていう壁。」
『彼女が居るという壁』と『幼なじみという壁』
「それを超えるのは至難の技だよな」
莉生ちゃんはそう言いながら
お弁当を片付ける。
あたしもそれに続いて片付けた。
「愛結…午後始まる!行こ!
午後はあたしだ!リレー頑張る!」
莉生ちゃんはそう言って
鉢巻を巻き直した。