【完】それでも、あたしは君が好き。
「あたし、頑張る!
練習だったらうまく行ってた!
練習と思って自然にやるよ!」
莉生ちゃんはあたしの耳元で
そう言ってあたしから離れた。
その時の莉生ちゃんの顔色は
さっきよりも良くなっていた。
「うん!応援してる!」
「愛結、俺も応援してよ」
「比呂…うん。
ちゃんと莉生ちゃんにバトンつないでね!」
「……ってそれ、応援か??」
なんて比呂が太陽みたいに笑うから、
あたしも、莉生ちゃんも
元気をもらったかのように笑った。