【完】それでも、あたしは君が好き。
「愛結…待っててくれてありがと。」
「ううん。」
「帰ろう!」
「あ、あたしね、忘れ物したの気づいたから
もう先にふたりで帰っちゃって!」
あたしはどうしても
ふたりにしてあげたくて
そう言った。
「え!うん…わかった
じゃあまた明日!そんで、明後日文化祭頑張ろ!」
「うん!」
あたしは莉生ちゃんと拓斗くんに
手を振り教室に入った。
「…あった」
あたしは比呂のカバンを手に取り
教室に鍵をかけて職員室に鍵を返し
家路についた。