【完】それでも、あたしは君が好き。

鈍感な君

*芽唯side



私は今日、
木崎くんの家で夕飯を食べる約束をした。


そして、言われていた時間に
木崎くんの家に着くと、
家の前に北村さんがいた。


家の側面を見たり、
上を見上げたり……

何してるんだろう………



私はそんな変なことをしている北村さんに声をかけた。



「あれ?北村さん?」


私がそう声をかけると
振り返って私の名前を呼ぶ北村さん。



「こんばんは」


「こんばんは」



そう挨拶をしたとき
北村さんは私にカバンを差し出してきた。


見覚えのあるカバンを。


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