【完】それでも、あたしは君が好き。
「立ってたの?座っててくれたら良かったのに」
「あ、えぇっと、
どこに座っていいか分かんなくてっ」
「そっか、じゃあ、ここに座りな」
私は木崎くんに促され
机の近くに座った。
「はい、ミルクティーで良かったよね」
「あ、ありがとうっ」
木崎くん覚えてくれたんだっ
私の好きな飲み物。
それだけで幸せな気分になっちゃう
私って本当に単純だね……
なんて思いながら
マグカップを手に取り
ミルクティーをひとくち飲んだ。