【完】それでも、あたしは君が好き。





「立ってたの?座っててくれたら良かったのに」


「あ、えぇっと、
どこに座っていいか分かんなくてっ」


「そっか、じゃあ、ここに座りな」



私は木崎くんに促され
机の近くに座った。


「はい、ミルクティーで良かったよね」


「あ、ありがとうっ」


木崎くん覚えてくれたんだっ
私の好きな飲み物。



それだけで幸せな気分になっちゃう
私って本当に単純だね……



なんて思いながら
マグカップを手に取り
ミルクティーをひとくち飲んだ。






< 255 / 308 >

この作品をシェア

pagetop