【完】それでも、あたしは君が好き。
「よろしい!」
と座りながら両腰に手を当てて、
深く頷いた莉生ちゃん。
「…あはは…あ、そういえば、
莉生ちゃんは看護師って自分で決めたの?」
「ううん、拓斗がさ、
ナースいいんじゃね?とか言うから」
「そっか!拓斗くんが…!」
少し嫌そうに言う莉生ちゃんだったけど、
きっと内心は喜んでるんだなと、
雰囲気でなんとなくわかった。
「ねぇ、莉生ちゃん、
チャイムはまだ鳴ってないけど、
そろそろ続き始めよう!」
あたしはそう莉生ちゃんに促して、
お弁当を片付けた。
そして、続きを開始した。