【完】それでも、あたしは君が好き。
「愛結…自分が思っている以上に、
いまの関係辛いんじゃない?」
「……つらいよ…
辛いけどしょうがないじゃん!!」
………あ。
あたしが大声で叫んでしまったから、
ざわざわしていた教室は
シーンと静まりかえった。
「…ごめん…」
「ううん…あたしこそ、無責任なこと。」
あたし、何やってんの。
伝えられないもどかしさで、
やつ当りなんて。
「最低だ…あたし」
「愛結…そんなことない…!
自分のこと最低なんて言わないで!
ごめんね。あたし……」
莉生ちゃんはあたしをぎゅっと抱きしめて
そう言ってくれた。