【完】それでも、あたしは君が好き。
教室に戻ると、
珍しく男の子の友達に囲まれて、
「文化祭まじ楽しかった~とか
浮かれてたらテストが迫ってて
もうオレ死ぬかと思った」
そう文句を言う拓斗くんを見た。
「最近、男の子の友達と居るよね?」
「…うん、なんかね?
この前あたしに、『もう、女友達とは居ないから。』って宣言してきて。」
「わぁ!拓斗くんかっこいー!」
拓斗くんは莉生ちゃん大好きなんだね。
羨ましいなぁ………って
あたし何考えてんだか…
「あーゆー」
「ふぇ?」
「ふぇ?じゃねぇし!」
え……?