【完】それでも、あたしは君が好き。
そして、いつものようにお父さんの分を取り分けて、
先に食べた。
「…ねぇ彩音、あたしさ。」
「ん?」
「比呂に告白しようと思う」
「……ふーん……えっ!?」
彩音からすればあたしから
こんな言葉が出てくるなんて思わなかったんだろう。
それほどに驚いた表情をしていた。
「え、え、でも、比呂くん、
彼女さん居るよね?」
「うんいいんだ。伝えたいだけだから。
もう、ずっと好きだったから。」
初めて彩音に明かしたあたしの好きな人。
でも、しっかりものの彩音なら
ダメだよ!とか言うんだろうな……
「そっか…お姉ちゃんがんばって!」
………え?
「え?お、応援してくれるの…?」