【完】それでも、あたしは君が好き。
ていうか、それより、
比呂遅いな~…
早く、『放課後、残って!』って
言いたいんだけど…
もう、言わなきゃ落ち着かない…!!
あたしがそわそわしていると、
おはようと声がかかった。
「比呂!」
振り向くと比呂の姿が。
早速比呂に向かって手招きをして
あたしの座る高さに
しゃがんでもらった。
「あの、ほ、放課後さ、
ちょっと残って、くれない?」
「…あ、芽唯居るけどいい?」
……西山さん……
「うん…!いいよ。」
「教室にいればいい?」
「うん…」
あたしは変わるんだ。
西山さんがいても、
今日言うって決めちゃったし!
伝えたいだけだから。