【完】それでも、あたしは君が好き。





「わかった。放課後、な。」



そういって、真っ白な笑顔で
言う比呂。



………やっぱり大好き。



比呂に彼女ができたからって
我慢してた。


でも、そんなのは
自分を苦しめるだけ。



言ってスッキリしちゃいたい!




………だけど、あたしが
言ったことで、比呂たちの関係は…?



あーだめだめ!

そんなこと言ってたら
いつまで経っても言えない!!!



あたしは顔を両手でパチンと叩いて
しゃきっとした。



「がんばれよ」



後ろからそんな呟きが聞こえた気がして
後ろを振り向いたけど、


陸は机に突っ伏して眠っていた…………




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