【完】それでも、あたしは君が好き。
これからもずっと…
あれから午後の授業もなんとか終えて、
放課後になった。
莉生ちゃんと陸は
それぞれ、がんばれ!と声をかけて、
教室を出て行った。
しばらくすると、
教室にはあたし一人だった。
比呂はきっと、西山さんを迎えに行ってるんだと思う。
だって、話があるからって、
誰も、告白だなんて思わないだろうから。
「ごめん、遅くなった。
どうした?愛結。」
「こんにちは」
そう聞く比呂の後に
西山さんに挨拶をされた。
少し西山さんの言葉に
怖気づきそうだったけど、
あたしは昼に言われた、
莉生ちゃんと陸の言葉を思い出して、
手のひらをぎゅっと力強く握った。
「あのね、比呂」
あたしは重い口を開いた。