【完】それでも、あたしは君が好き。




あたしは動かなくなってしまった足を
無理にでも動かして、
家へと足を進めた。



家に帰る途中、全身が倦怠感に襲われた。
心も胸も痛み始め、足がだんだんと重くなる。



これはさっきの“告白現場”を見たせいだ。



見なければ、知らなければ、

きっと……



こんな気持ちにはならなかった。



「…ただいま…」


「お姉ちゃんっ!おかえりなさいっ!」



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