【完】それでも、あたしは君が好き。




「え?」


「どうして…あたしに優しく…するの…?」



すると比呂は、ひと呼吸置いてから



「当たり前だろ?俺は、お前の事が
“特別で大切”だから。だよ」



そうあたしの両肩を掴み真剣に
でも落ち着いた口調で言った。



「…特別で…大切?」


「ああ。そうだよ。愛結。」



そう言い微笑む比呂。



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