【完】それでも、あたしは君が好き。




あたしはそんな比呂を見て
興奮していた気持ちが落ち着いた。



すると比呂は、あたしの頭をポンと1回叩いて
静かに家を出て行った。



…………



「……」


触れられたところが
ジンジンと熱を持っている。


―――ガチャ…



「うわっ!お姉ちゃん!」



玄関に座り込んでいたあたしを見て、
買い物から帰ってきた彩音が大声を出した。


「ご、ごめん…おかえり」


「誰か…来てたの?」


「ひ、比呂が来てた。」


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