【完】それでも、あたしは君が好き。
恋の道
「いってきます!」
「お姉ちゃん大丈夫?もう!」
「平気ー!もうピンピンしてるよっ」
あたしは昨日比呂が帰ってから
ずっと泣き続けたからか、
疲れてそのまま部屋で朝まで眠ってしまった。
それが良かったのかは
わかんないけど、風邪はすっかり良くなっていた。
でも、気持ちの面ではまだまだ。
しんどいところが沢山ある。
それでも、あたしは笑うって決めたから。
「…行ってくるね~」
「行ってらっしゃい!」
彩音に見送られ、あたしは家を出た。