【完】それでも、あたしは君が好き。







――――ドンッ!!



「……っきゃ」


軽い交差点で
横から歩いてきた人とぶつかり転んだ。



「あ、ごめん!大丈夫?」



そう言いながら相手の人は手を差し出してくれた。


「……たたた…あ、大丈夫です!
あ!三汐くん」


「北村さんだったのか!
おはよう」


「おはよう」



あたしとぶつかったのは
同じクラスの三汐陸(みしおりく)くん。


赤色が少し混ざった茶色い髪の毛で、
いつもハーフアップのように
髪をまとめている。


優しくて甘いマスクが、
女の子に人気。




< 97 / 308 >

この作品をシェア

pagetop