Kissから始めよう

ゴタゴタが済んで社を出たのは午後8時過ぎ。


美来たちと別れ雄輔の車で家まで送ってもらっている所だった。


「諏訪の奴、しつこかったな。まさか人前で平気な顔してあんなことするとは思わなかったよ。」


ふぅ、とため息をつく。

…迷惑かけちゃった。


「はっきり言ってくれてありがとう。」

…え?


「嫌って諏訪に言っただろ。」


信号で止まるとこちらを見て微笑みながらそう言うと、和佳奈の頭を撫でた。


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