Kissから始めよう
「身体キツかっただろ、ごめんな。」

「あ、いえ、あの…」


なんて言えばいいのだろう。


伝えたい、今の気持ちを。


「キツくないとは言わないけど…幸せです。」

それだけ言うと。


雄輔は急に車を路肩に止め、シートベルトを外した。


「和佳奈」

覆いかぶさるように身体が近づく。


ゆっくりと閉じた瞼に残るのは、優しい、愛しい男の妖艶な笑み。



触れた唇は暖かくて…蕩けるくらい甘かった。


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