Kissから始めよう
「いや、それはないよ。
確かに彼女のこと好きだったよ。だから最初は苦しくて堪らなかった。
今は・・・和佳奈、君を見ていると辛くなる。」


・・・え???

私?!


「誰にも見せたくない。離したくない。ずっと抱きしめてキスしていたい。
・・・そんな風に思うと苦しくなる。」


・・・それって・・・。


「独占欲、なんだろうな。
あんなに求めて自分のモノにしといてまだ足りないんだ。
和佳奈の唇が動くたびにむしゃぶりつきたくなる。


・・・ってヘンタイ親父だよなぁ。」


ははは、とまた渇いた笑い声がして。

暫くの間、沈黙が流れた。

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