Kissから始めよう
②
それからしばらくして。
デスクを見ると雄輔の姿がなかった。
途端に不安が押し寄せる。
雄輔がいなければ、自分がまた壊れてしまう、という恐怖。
「ね、梶課長は?」
隣のデスクの河北にそう尋ねると。
「さっき外に出るって言ってたよ。用事があるみたいだったけど…どうした?」
「あ、いえ、なんでもないです。」
そう答えた声は微かに震えていた。
大丈夫、信じろって雄輔さんは言ってた。
大丈夫、大丈夫。
デスクを見ると雄輔の姿がなかった。
途端に不安が押し寄せる。
雄輔がいなければ、自分がまた壊れてしまう、という恐怖。
「ね、梶課長は?」
隣のデスクの河北にそう尋ねると。
「さっき外に出るって言ってたよ。用事があるみたいだったけど…どうした?」
「あ、いえ、なんでもないです。」
そう答えた声は微かに震えていた。
大丈夫、信じろって雄輔さんは言ってた。
大丈夫、大丈夫。