Kissから始めよう
④
「和佳奈さ〜ん。」
ボンヤリとしたまま仕事場に戻ると、美来とこのはが来ていたが、
ランチのお誘いだと気付くまで暫く時間がかかった。
「どうしたんですか?」
「和佳奈さん、様子変ですよ・・・?梶課長?」
2人に尋ねられ、苦笑いしか出来ない梶はどう説明しようかと思案していた。
「和佳奈を任せていいかな。
今ちょっとトラブルに巻き込まれててね、1人にしたくないんだが私がずっと付いているわけにはいかなくて…。」
….この2人なら守ってくれる。
そう信じて。