Kissから始めよう

「美来ちゃん、終わった?」


経理課を覗くと美来の側に瀬戸がいた。


「あ、和佳奈さん。」

「おう、今日なんかハデにやってたなぁ。」


・・・ハデに?


何かやったっけ?


「梶さんってやっぱ凄いよなぁ。
色男は何やってもカッコ良くこなすから羨ましいよ。」


あ・・・。

和寿とのことだ。


「誰かに聞いたんですか?」


「いや、見てた。たまたま営業から帰ってきたトコだったんだ。
婚約者、だってな。
良かったな。あんなにハッキリ言うとなると、思いつきとかじゃないって感じだな。」

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