Kissから始めよう
「和佳奈・・・痛かったか?
ごめんな、ごめん。もうしないから・・・だから俺から離れないでくれよ・・・。」



落ち着きを取り戻すと、こうやって和寿は謝るのだ。


「和寿、ねぇ、お願い。
私の話を怒らずに聞いて欲しいの。」



口の中が痛むけれど、構うもんか。


美来ちゃん、大丈夫かな?


共用廊下に倒れたままにしてしまったけど・・・。

ごめんなさい。

私と関わりを持ったばかりに痛い思いさせてしまった・・・。


「話なんかどうでもいい。
な?和佳奈、久しぶりなんだからさ・・・」


そう言うと和佳奈を抱き寄せた。

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