Kissから始めよう
大きな雄輔にすっぽりとくるまれているようだ。


「和佳奈」


「は、い…」

雄輔が耳元に口を近付けているので、吐息が触れる首筋がくすぐったい。


「仕事納めが済んだら…お前の親御さんに挨拶に行きたいんだが。」


…親御さん?


って、お父さんとお母さん?


「どうしてですか?」

不思議に思い尋ねると、雄輔がため息をついた。

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