Kissから始めよう
「それ、マジで言ってる?この場合、親御さんに挨拶って言ったら結婚のお願いだろ。」


「はぁ、結婚の……結婚⁉︎」


イキナリだったので、思い切り振り向いて雄輔のおでこと自分のおでこをぶつけてしまった。


「痛…ごめんなさい!」

「なんだよ、なんでそんなに驚くんだよ。」

おでこをさすりながらふて腐れる雄輔。

驚かれた事が納得いかない様で。


「だって・・・まさかって思うじゃないですか。」

「だから、何でまさかなんだよ。俺、そんなに無責任じゃないぞ?」


抱きしめられてそう笑いながら言われて。
言われたことが現実味をおびてくる。


< 203 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop