Kissから始めよう
「ちゃんと一緒になろう。
もう誰かを悲しませるようなことはしたくないんだ。」


それは別れた奥さんに馳せる思い・・・。



「私、1週間前まではこんな風になるなんて思ってませんでした。
課長は、本当に優しい上司でしかなくて。
まさか、って。冗談言ってるのかって」


「ははは。冗談じゃなかった、って言いたいとこなんだけどさ。」


クルリと身体の向きを強制で変えられる。


「和佳奈、本当の事を話すよ。」


そう言うと、笑顔を消した。
真っ直ぐに見つめられて苦しくなる。


< 204 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop