Kissから始めよう
「…君に声をかけた1番の理由。


それは…君が木内に似ていたからなんだ。

後ろ姿。俯いた横顔。笑う仕草。…俺に話しかけてくる時のタイミング。


本当によく似てて。


俺はそれを利用しようとしたんだ。
苦しさから逃れるために。」



自分の心臓の音がなぜかうるさく聞こえた。
耳鳴りのようにウワンウワンと鳴り響く。


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