Kissから始めよう
「正直自分でも驚いてる。
たった数時間で君に夢中になった自分に。

欲しくてたまらなくなって。
こんな風に誰かを欲しいと思えるようになるなんて、思わなかったから…。」


優しく塞がれる唇。


角度を何度も変えて、互いを欲するように重ね合う。


ちゅ、っとリップ音をさせて離れた唇は、まだ足りない、と言いたげだった。


身体の真ん中が熱い。

「ごめんな。でも、今は違うから。和佳奈しか見えない。和佳奈しか欲しくない。どんな事があっても、和佳奈を離したくないんだ。」


ふわりと身体が浮かぶ。


ゆっくりと横たえられた身体が雄輔を欲しがって潤んでくるのがわかる。

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