Kissから始めよう
ははは、と笑うと寂しそうにしていた。
・・・タバコを吸っていた時のあの表情。


彼女を思ってたのか。


「和佳奈、料理できる?」

「あ、はい。普通に。」

そう答えたら、ニッコリ笑って彼は言った。

「じゃあ今日の夕食は和佳奈の手作りって事で。」



・・・はいっ!?


「楽しみ。俺、和食好きなんだ。よろしく。」


え〜〜〜!


・・・なんて思ってたけど。

この後、緊張もなく彼のウチで料理をして、一緒に食事をして、後片付けをして。


楽しかった事しか覚えてなかった。
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