Kissから始めよう
地下駐車場に降りるとそこにはすでに梶の姿があった。

「あ」

「和佳奈」

駆け寄ってきた彼。

かっこいい。

見惚れてしまっていた。


「居ないからどこに行ったのかと・・・」

「更衣室です。着替えてたので・・・」


パチパチと瞬きすると、梶は笑った。

「そうか〜、そうだよな!いや、焦った焦った!!」


その場に私が居なかった事を不安に思ってくれたの??


「忘れてたよ。そうだよな、着替えがあるんだよな。」

言い聞かせるように何度もそう言う彼が可愛かった。

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