Kissから始めよう

ー俺は今、和佳奈が好きだー



雄輔はそう言った。

あのバリトンのよく響く声で、そう言ったのだ。


どうしよう。


私も好き。大好き。


最初はそんな感情なんかなかったのに、ものの数日で恋に落ちた。


初めてキスした日。


ただ触れただけの、お子様なキスだったけど胸が熱くなった。


仕事場で、ウチで、外で、雄輔と過ごす時間は輝いていた。


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