蒼いラビリンス~眠り姫に優しいキスを~

いいのか?


このまま、別れてしまって、いいのか?


そう思うと同時に、拓郎の口から言葉が飛び出していた。


「藍ちゃん!」


シンと静まり返った公園に、拓郎の声が響き渡る。


――俺は、何をしようとしているんだ?


非常識も良いところだ。


正直、そう思った。


だが――。

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