蒼いラビリンス~眠り姫に優しいキスを~

それにしても。


己の内に生まれたこの不思議な感情は、いったい何だろう?


言葉にするならば、『ほんのり温かい感情』。


言葉は悪いが、迷子の子猫を拾ったときに感じる『保護欲』、それが一番近いかも知れない。


確かに、今時には珍しいくらい、素直で純粋な感のある少女ではある。


その「妖精的なイメージ」に被写体として、強烈に引き付けられた。


でなければ、あんなにモデルになって貰うために粘ったりはしない。


純粋な「被写体」としての興味。


それだけだ……。


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