*華月譚*花ノ章 青羽山の青瑞の姫
(…………あいつ!!
懲りずに、また………っ!!
何度俺に手間をかけさせたら、あいつは満足するんだ!?)
怒りにぶるぶると震える灯を、露草は目を見開いて、糸萩は呆れたように、見上げた。
そんな視線にも構うことなく、灯は足音も高らかに歩き出す。
露草たちから少し離れたところでひょいと跳び上がると、あっという間に樹の天辺までするすると登って行った。
そのまま樹々の梢をひょいひょいと飛び渡り、目的の場所に近づくと、灯はふっと地面に降り立った。
「ーーーーー群雲!!」
呼ぶ声を聞き、村に向かっていた群雲は足を止めた。
「あぁ、灯か」
灯は険しい表情のまま、群雲の前に立った。
懲りずに、また………っ!!
何度俺に手間をかけさせたら、あいつは満足するんだ!?)
怒りにぶるぶると震える灯を、露草は目を見開いて、糸萩は呆れたように、見上げた。
そんな視線にも構うことなく、灯は足音も高らかに歩き出す。
露草たちから少し離れたところでひょいと跳び上がると、あっという間に樹の天辺までするすると登って行った。
そのまま樹々の梢をひょいひょいと飛び渡り、目的の場所に近づくと、灯はふっと地面に降り立った。
「ーーーーー群雲!!」
呼ぶ声を聞き、村に向かっていた群雲は足を止めた。
「あぁ、灯か」
灯は険しい表情のまま、群雲の前に立った。