*華月譚*花ノ章 青羽山の青瑞の姫
「ちょっ、ちょちょちょ!!」
「ちょちょちょ?」
汀は足を止めずに頭だけで藤波を振り返る。
「ちょ……っと、待って!!
もう行くの!? 今からっ!?」
「ええ、そうよ。
早いに越したことはないじゃないの!!
じゃ、また後でね!!」
手を振って歩き出した汀の腕を、しかたなく藤波は両手でぎゅっと掴む。
「あら、なあに? 藤波ちゃん」
藤波は溜め息をついてから、汀に言った。
「………俺も、行くよ!!」
反射的に言ってしまってから、藤波はちょっと後悔した。
「ちょちょちょ?」
汀は足を止めずに頭だけで藤波を振り返る。
「ちょ……っと、待って!!
もう行くの!? 今からっ!?」
「ええ、そうよ。
早いに越したことはないじゃないの!!
じゃ、また後でね!!」
手を振って歩き出した汀の腕を、しかたなく藤波は両手でぎゅっと掴む。
「あら、なあに? 藤波ちゃん」
藤波は溜め息をついてから、汀に言った。
「………俺も、行くよ!!」
反射的に言ってしまってから、藤波はちょっと後悔した。