それでも私は『 』ます。
始まりのお告げ
「リアン様?国王がお呼びです。」
「お父様が?」
「はい、何か大事な用があるとおっしゃっていましたよ。」
「分ったわ、ありがとうイズル。」
「いえ、今日誰よりも早くリアン様を見れたのですからお礼を言うのは私のほうです。」
「そう・・・それは良かったわね・・・。」
「はい♡」
イズルは黙って仕事をしていれば誰よりも優秀なのにな。
お父様の用ってなんだろう?
そう思いながら赤いフカフカの絨毯がひかれた廊下を歩いていく。
もちろん後ろには笑顔のイズルがいる。
コンコン
「お父様?リアンです。」
「おぉ、リアン来たか。」
「はい、それで用とはなんですか?」
「用よりもリアン、私のことは人前以外では・・・」
「それで、用って何パパ?」
『リアン(様)♡』
国王とイズルの目があい、互いに何かを感じた。
そう、この時、一国の王と一介のメイドは心の底から通じあった。
・・・パ・・・・・パ・・・パパ・・・
「パパ⁈」
「えっあぁ、すまないリアン。」
「用は何って聞いてるでしょ!」
「リアン・・・良く聞きなさい、3日後この城でパーティーを開く。」
「パーティーを!本当!やったぁ!!」
「あぁ、それを伝えたかったんだ。」
「主席者は?」
「隣国、ナイトリアの国王及び王妃と王子、それと我が国スカイアの貴族たちだ。」
ナイトリアの国王一家が来るなんてすごい・・・
「随分大きいパーティーになりそうね。」
「あぁ、パティシエのリュカスも呼んだぞ。楽しみにしていてくれ。」
「うん!ありがとうパパ、大好き♡」
リアンは満面の笑みで返事をした
「良かったですねリアン様。」
「ええ♡」
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