それでも私は『 』ます。
「ダイヤたちが来るって聞いたのは、もう城に着く直前だったんだよ。」
「直前?事前に言ってあったはずだけど。」
「お父様が、楽しみにし過ぎて周りにいい忘れてたんですって。」
「それは嬉しいような申し訳ないような…。」
「着いたよ、ここがダイヤに泊まって貰う部屋。」
「案内、ありがとう。」
カチャカチャ
扉を開けると白と茶色を基調とした落ち着いた部屋が広がる。
本棚には沢山の本、頭上のシャンデリアには細かい飾りが、あしらわれている。
奥には5人位余裕を持って寝れそうな大きなベッド。
そして、極めつけはバルコニー。
国を、一望できる。
文句の付けようの無い部屋。
「どう?気に入ってもらえた?」
「あぁ、とても気に入ったよ。」
「本当?よかった~。」
「ここからは、夕日が綺麗に見えそうだね。」
「えぇ、とても綺麗よ。楽しみにして。」