それでも私は『 』ます。
___スタンリー(スカイア国王)side____
ナイトリア国王とは旧知の仲で、幼いはよく遊んでいた。
だが、大きくなるにつれて互いに次期国王ということもあり忙しくなり会えなくなっていた。
しかし、先日お忍びで訪れた観光地でばったりと旧友であり現ナイトリア国王であるルーカス
に会った。
驚いたことにルーカスもまた、お忍びだった。
世界とは案外狭いものかもしれんな。
そこで、ルーカスと自国のことを話し合った。
「ルーカス、最近どうだ?」
「最近か・・・最近は一人息子が悩みの種だな・・・。」
「息子?お前、息子がいたのか?」
「ん?知らなかったか?」
「あぁ、初耳だ。」
「そうだな、俺たちこうして2人で話すのは何年ぶりだ?」
「14・・・いや、もう15年になるな。」
「そんなにか・・・。」
「全くだ、俺たちはそんなに年をとったのか。」
「年はとりたくないな・・・。」
「あぁ、そうだな。で、息子がどうしたんだ?」
「実はな・・・息子の名はダイヤというんだが、妻に似て優秀なんだよ。」
「それは、良いことだろ?。」
「優秀過ぎて、何でもこなせるが故にヒマだヒマだと五月蠅いんだ。」
「贅沢な悩みだな。」
「スタンリー、お前はどうなんだ?」
「似たようなものさ。実は俺にもリアンという娘がいるんだがな、妻に似て優秀なんだ。」
「だったら、良いだろう別に。」
「ヒマだと五月蠅くはないが、優秀過ぎて国内に婿となれる人間がないんだ。」
「・・・リアンちゃんは今、いくつなんだ?」
「15だ、ダイヤ君は?」
「15だ・・・。」
「なぁ、ルーカス俺が今思ったことが何か分かるか?」
「あぁ、相棒。分かるに決まっているさ。」
「今度、スカイアでパーティーを開こうか。」
「その時は、ぜひ招待してくれ。」
「もちろんだ。相棒。」