それでも私は『   』ます。

______ダイヤside_________

リアン・・・まともに話ができる人は久しぶりだ

同年代のやつじゃ俺との会話についてこれない。


だから、あの手の話ができたのは嬉しかった

だけど・・・最後のは何だ・・・?

明らかになにかおかしかった

メイド達もタイミングが良すぎる

誤魔化した?

「この国は特殊なのよ。」

リアンのあの言葉・・・どういうことだ?

特殊?何が特殊?

嬉しさと疑問がひしめき合う


「ダイヤ様?どうかされましたか?」

「いや、何でもない。えーとお前は・・・」

「イズキと申します。」

「イズキ、1つ聞きたい。」

「なんでしょうか?」

「この国の軍事力はどうなっている?」

「それは、一介の執事がお答えできかねる内容です。」

にこりと笑ってそう返してくる執事、イズキ。
「ですが…そうですね…せっかくですから、1つだけお答えします。

この国は国家の軍事力としては普通です。」

「国家の軍事力としては?」

「はい。この国、スカイアとしての軍事力はとても大きい。」

「そうか。」

「そうです。ダイヤ様。」

互いに笑みを浮かべる

端からみたら、王子と執事が笑いあっている意味不明の図だ。

「それでは、お着替えを始めさせていただきます。」

「あぁ、頼む。」

手際よく俺を着替えさせる


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