それでも私は『 』ます。
会場の大きな扉が開かれると眩いばかりの光が漏れだしてくる
ダイヤがリアンをエスコートしてゆっくりと歩いていく
周りの者は2人を見るなりわぁっと声が上がる
「リアン様はあいかわらずお美しい。」
「あれがダイヤ様?」
「麗しい…」
男女問わず2人を見た者たちは頬を染める
「ねぇ、ダイヤ暑くない?」
「暑くないけど、どうかした。」
「みんな少し暑そうにみえるわ、特にあの辺の方たち。」
会場の隅にかたまっているから暑いのかしら?
窓を開けさせるべきかな
「リアン、大丈夫だと思うよ。ここには冷たい飲み物もあるしね。」
あの辺ってスカイアの貴族の家の息子たちだろ
まさかの無自覚?
「お父様。今、参りました。」
「父上、ただいま参りました。」
「おぉ、リアン!良く似合っているよさすが私の娘だ。」
「リアン、本当にかわいいわ。さすが私の娘ね。」
「おぉ、結構似合ってるな。いいじゃないか。」
「ダイヤ、かっこいいわよ。さすが私の息子ね。」
「ありがとう。お父様、お母様。」
「ありがとう。父上、母上。」