それでも私は『 』ます。
ーーーーリアンsideーーーー
待ちに待ったパーティーが始まった
ダイヤに正装がよく似合ってる。
ダイヤの胸には楯の中に剣と太陽の描かれた
アウスレーゼ家の紋章が刺繍されていた
ダイヤ……あの秘密を知ったら………
貴方は……離れていってしまうの?
「リアン?どうしたの?」
「お母様…。」
「顔が冴えてないわ、テラスに行きましょ?」
「うん…。」
テラスからは、綺麗な半月がみえる
夜の風が気持ちいい
「ダイヤ君とあの事で悩んでるのね?」
「うん…、あの事を…秘密を知って離れていってしまったらって考えると……怖いの。」
「大切なのね、ダイヤ君のこと。」
「うん。ダイヤはこの国の軍事力について何かおかしいってもう、気づいてたの。」
「まぁ!それは凄いわね。」
「でしょ!」
「リアン…よく聴きなさい。」
ザァっと風が吹き木々の葉を揺らす
「あなたの心に従いなさい。私はあなたを応援するわ。」
「お母様…ありがとうございます………。」
サーラは子を見守る母親の顔をして微笑んだ
リアンはそんな母に心から感謝した
輝かしい半月が2人を見守る