それでも私は『   』ます。

ーーーーリアンsideーーーー

待ちに待ったパーティーが始まった

ダイヤに正装がよく似合ってる。

ダイヤの胸には楯の中に剣と太陽の描かれた
アウスレーゼ家の紋章が刺繍されていた


ダイヤ……あの秘密を知ったら………

貴方は……離れていってしまうの?


「リアン?どうしたの?」

「お母様…。」

「顔が冴えてないわ、テラスに行きましょ?」

「うん…。」


テラスからは、綺麗な半月がみえる

夜の風が気持ちいい

「ダイヤ君とあの事で悩んでるのね?」

「うん…、あの事を…秘密を知って離れていってしまったらって考えると……怖いの。」

「大切なのね、ダイヤ君のこと。」

「うん。ダイヤはこの国の軍事力について何かおかしいってもう、気づいてたの。」

「まぁ!それは凄いわね。」

「でしょ!」



「リアン…よく聴きなさい。」
 
ザァっと風が吹き木々の葉を揺らす

「あなたの心に従いなさい。私はあなたを応援するわ。」

「お母様…ありがとうございます………。」

サーラは子を見守る母親の顔をして微笑んだ

リアンはそんな母に心から感謝した

輝かしい半月が2人を見守る

< 25 / 36 >

この作品をシェア

pagetop