それでも私は『 』ます。
真実への扉 ダイヤside
知りたい、知りたい、知りたい‼
書庫で客用の笑顔でなく素の笑顔に少し見惚れた
同時に興味をもった
女ならいくらでも言い寄ってきた
未来の王妃という立場
俺の容姿
財産
それらに惹かれて
中には本気で思ってくれていた奴もいた
それでも、何とも思わなかった
興味がなかった。他人を愛するということに
自分でも乾いていると思う
そんな俺が、他人に興味をもった
自分でも驚いた
始めは、ただの容姿の良い姫君
きっと、いろんな男が言い寄るだろう
その程度の認識だった
けれど、リアンにはいずれ国を統治するものとしての教養があった
王妃になら、そんな教養よりも女としてのたしなみの方が大切だ
なのに、統治者としての教養があった
花よ蝶よの姫じゃない
お茶をしながらの会話で分かった
国のことを俺と同じ15という歳でしっかりと考えていた
お茶をしながらの会話は一瞬だった。
まさしく、一瞬。
それ以外言いようがない
楽しかった
同い年の貴族の坊ちゃんたちはほとんど何も考えていない
それが当たり前なのかもしれない
けれど、18になれば結婚もできる
当然、兄弟が居ても当主になる可能性が上がる
なのに、坊ちゃん達は考えていなかった
だから、あの会話は楽しかった
互いの国をどう思っているか
どのようにあってほしいか
たくさん話した
だからこそ気づいた
スカイの軍事力の不自然さに
大国であるスカイアに大きな軍事力を有していることに不思議はない
それはナイトリアでも同じだ
なのに、軍事力が大きい割に兵士の数が合わない
あの兵数なら、大抵の国と戦争となっても勝てるだろう
でも・・・複数の国が連合を組んで来たら、同じ大国が相手になったら・・・・・・
勝てるはずがない!
スカイアは、農業と石炭などの鉱物を中心とする国だ
決して工業国じゃない!
よって、武器が強大なわけではない!
いくら周りを自然で囲まれた自然要塞の国でもありえない!
だから俺はリアンに聞いた
その問いにリアンは
「この国は特殊だ」と答えた
嬉しそうにも、悲しそうにもみえる瞳で