それでも私は『 』ます。
___イズルside______________
私達は親に捨てられた孤児だった。
母親は知っていても父親は知らない。
そんな母親も、もう何か月も知らない。
そう、捨てられたんだ。
私達は、食べ物を盗んで、それを食べて生きていた。
双子の兄、イズキと共に・・・
ある日、私が盗みを失敗して捕まりそうになって、それをイズキが庇ってイズキは大怪我をした。
それでも、何とか森の中に逃げ込めた。
暗い森の中、イズキが苦しそうだった。
「うっ・・・イズ・・・ル・・・。」
「イズキ!イズキ!・・・。」
「イズル、俺をおいてこの森から逃げろ。」
「ヤダよ。一緒にいる。」
「ダメだイズル・・・夜の森は・・・危険・・・だ・・・。」
「イズキ・・・。」
ガサッ
「っつ、イズル走って逃げろ!」
「イヤだ。私たちは2人で1人だよ。」
「誰か・・・いるの?・・・」
『えっ・・・』
「良かった。ねぇ、この森ってどうやったら・・・!!すごい怪我どうしたの!?」
「イズキが私を庇って・・・」
「すぐに大人を呼ばなきゃ!」
「ダメ!!見つかったら捕まっちゃう!」
「えっ?」
「っつ・・・俺たちは・・・食い物を盗んで・・・生き・・・て・・んだ。」
「なっ!」
「だから、大人は呼べない・・・。」
「そんな・・・、でも・・・。」