それでも私は『 』ます。
___イズキside____________
どこの誰か知らないけど、さすがにビビるだろう。
たぶん恰好からして良いとこのお嬢様だ。
俺たちと正反対の光の中の人間。
俺たちのことを知って沈黙が続いた
~様・・・ン様ー・・・・・
ヤバい、獣じゃないけど声からして大人だ
「おい、イズル!そいつを連れて逃げろ!」
「えっ、でも・・・」
「大丈夫よ・・・私はここよ!!」
「!!てっめ・・・何叫んで・・・」
「何で、叫ぶの!?」
「大丈夫だから。」
「大丈夫なわけ・・・」
「リアン様!!良かった!おいっ、いたぞー。」
「ねぇ、すぐに医療班をここに!」
「まさか、リアン様、お怪我を!?」
「違うわ、そこの男の子が私を庇って大怪我をしたの。重症よ、とにかく急いで!」
「はっ、はい、医療班急いでこっちに。」
それからのことはよく覚えていない。
気づいたらフカフカのベッドの上で寝ていた。
ドアが開いて医者みたいな人が入って来た。
「おっ、目が覚めたか。」
「ここは・・・」
「城だよ。」
「城!うっ・・・。」
「こら、急に動いてはいかん。」
「なんで俺、城に・・・」
「リアン様が森で偶然君たちを見つけたんだよ。」
「リアン?・・・それよりっイズルは!?」
「彼女はかすり傷だけだったから、今は隣の部屋で寝ているよ。」
「良かった・・・。あっ、そうだ。さっきのリアンって?」
「この国のお姫様だよ。森で会っただろう?」
「あの子が・・・お姫様!?」
「あぁ、リアン様が君たちを最優先で治療するように言ったんだよ。」
「リアン・・・様・・・。」
こんな俺たちを助けてくれた・・・この恩はぜったいに返そう。
この時、イズキは自分とイズルを助けてくれたリアンのために生きると決めた。